ミラノを護る、聖アンブロージョ

今年も残すところ僅かとなりました。日本では12月は師も走る季節と言われていますが、ミラノにいても、日本に負けないくらい大忙しの月です。

勿論一番のビッグイベントはクリスマスですが、その前にもうひとつの連休、Ponte di Sant’Ambrogio(ポンテ ディ サンタンブロージョ)があるからです。

“Ponte”とはイタリア語でのことで、土日の前後に祝日がかかり3連休以上になること意味する際にも使われます。もともとは、例えば木曜や火曜が祝日で、祝日と土日に挟まれた平日(金曜や月曜)も橋渡しとして休んでしまおう、といったときに使われていた言葉ですが…今では結構3連休の際にも使われています。

また”Sant’Ambrogio”はミラノの守護聖人・聖アンブロージョとその祝日(12月7日)を意味します。その翌日の12月8日はImmacolata(無原罪の御宿り)の祝日。12月9日は平日に当たりますが金曜日ですので、前述したように、祝日と土日を繋ぐとして有給を取る人がほとんどです。そうなると、土日と併せて、今年2016年は見事5連休になります。

この祝日連休はミラノ市民にとって、「今年もクリスマスが近づいてきたな~」と実感するとても大事なイベントです。ミラノでは、クリスマスツリーの用意は聖アンブロージョの日に行うという伝統があるため、クリスマスと聖アンブロージョは切っても切れない仲なのです。ドゥオーモ広場のクリスマスツリーも、毎年この12月7日に公式に設置されることになっています。クリスマスムードの本格到来ですね。

この聖アンブロージョですが、前述の通りミラノの守護聖人ですので、12月7日が祝日にあたるのはミラノ市だけなのです。例えばミラノ市から鼻の先の距離のコルシコ市では、この日は公的な祝日ではありません。といっても、大抵の企業で半休だったりするんですけどね。他の街よりも一日長い連休がある、という面でも、ミラノ市民にとっては嬉しい連休です。

EVENTのページでもご紹介していますが、この連休中にはObej Obej(オベイオベイ)というクリスマスマーケットが開かれます。色んな出店がミラノ城(メトロ赤線・Cairoli駅)の前に出現し、現地人・観光客ともに多くの人が集うビッグイベントとなっています。

余談ですが、イタリアでは祝日が土日にかかった際の振り替え休日という制度はありません。そのため、例えば今回のPonte di Sant’Ambrogioの場合、8日が土曜・9日が日曜という曜日配置だと、実質ただの土日休みになってしまうので、祝日はかき消されます。ただし社員として給与を貰っている場合、祝日が日曜日にかかると、一日分の日給がベース給与に追加して貰えます。休みが少なくなって残念ではありますが、手取りは増えるので個人的には嬉しいシステムです。

街全体が浮き足立ち、一気にクリスマスモードになっていくこのシーズン、個人的にはミラノで一番好きな季節です。毎日わくわくしてしまいます。運よくこのシーズンにミラノに滞在される方は、ぜひこのムードを満喫してくださいね。

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