イタリア風クリスマスの過ごし方-プレゼントの差出人-

クリスマス記事四連発、最終回の今日は「プレゼントの差出人」についてお話したいと思います。

有名なあの人以外にも、イタリアには色んなプレゼントの差出人が存在します。地域によっても習慣が異なり、それによってプレゼントを受け取るタイミングも変わってきます。どんな人たちが贈り物をもってきてくれるのか、それぞれのプロフィールを見てみましょう。

サンタクロース(Babbo Natale)

クリスマスプレゼントを持ってきてくれる人、といえば皆さん誰を想像するでしょうか。殆ど全員の方が、赤い服に白い髭をたくわえたサンタクロースを想像したかと思います。イタリア語でBabbo Natale(バッボナターレ)と呼ばれるサンタクロースは、もともと北欧の伝説として語り継がれてきたものが世界中に広まったもので、イタリア本来の伝統ではありません。とはいっても、グローバル化が進むと共にイタリアでもサンタクロースは身近な存在となり、今ではすっかりクリスマスのプレゼント=サンタさんの方程式ができあがっています。




他の欧米諸国でもよく聞きますが、イタリアではサンタクロースに手紙を書く習慣があります。クリスマスツリーを飾ったら、その下に赤い封筒と白い便箋を使って欲しいものをお願いする手紙を書いておいて置きます。いつサンタさんがその手紙をとりに来るかはわからないので、子供たちは毎朝起きたらすぐにツリーの元にいき、サンタクロースが訪れたかを確認します。グラス一杯の牛乳クッキーを一緒においておく家庭もあり、その場合は飲みかけの牛乳とかじられたクッキーがツリーの下に残されている、なんてことも。

べファーナ(Befana)

イタリアの伝統的なプレゼントの差出人といえば、このべファーナ。サンタクロースの原型ともいわれています。べファーナは箒に乗った醜い老婆の魔女で、エピファニアの日(1月6日)の前夜に家にこっそりと侵入し、靴下の中にプレゼントを入れていきます。ただしプレゼントがもらえるのは一年間よい子にした場合限定で、悪い子だったら靴下にを入れられるのです。そのため子供たちは、1月5日の夜はプレゼントが貰えるのか炭を入れられるのかハラハラしながら、枕元や窓に大きな靴下をぶら下げておきます。

厳密に言えばクリスマスではないのですが、イタリアでは元々このべファーナに貰うのがクリスマスのプレゼントとされていました。この醜い魔女がなんでプレゼントをくれるのかは、せっかくですのでエピファニアの日前後のポストでご紹介したいと思います。

聖ルチア(Santa Lucia)

イタリア東北部、ベルガモやトレンティーノ、ヴェローナなどでは、クリスマスのプレゼントをもってくるのはこの聖ルチアだという伝承があります。聖ルチアの日の12月13日の前日の夜にロバの子に乗ってプレゼントを持ってくるといわれています。12月12日の夜、子供たちは聖ルチアとロバの子のために、枕元に牛乳一杯と窓の外にワラを用意しておかなければいけません。朝起きたら、牛乳のコップは空になり、枕元にはプレゼントとお菓子が置いてある、というのが伝統です。



幼子イエス(Gesù bambino)

北部イタリアのいくつかの地域では、幼子イエスがプレゼントをもってくるとされています。幼子イエスと名前はついていますが、これは金髪の巻き髪と天使の羽根をもった性別のない子供で、イエスキリストの代理としてプレゼントを持ってくる役割を果たす存在です。

訪問のタイミングはサンタクロースの少し前、12月24日の夕食時です。両親のどちらかが席をたち、幼子イエスがやってきたかを確認にいきます。少しして食卓に戻り、幼子イエスがツリーの下にいたと子供に報告し、子供が急いでツリーを確認しにいくとそこにはプレゼントが・・・といのがお決まりのパターンです。

 

このように、イタリアにはたくさんのプレゼントの差出人が存在します。いろんな地域のルーツをもつ家族の場合、12月13日には聖ルチアから、イブの夜にはサンタクロースから、エピファニアにはベファーナからプレゼントを貰う、なんてラッキーなことも。クリスマス前後は子供たちにとって、沢山のわくわくが待っている季節なんですね。

皆さんは、どの差出人からプレゼントをもらいたいですか?



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