イタリア風クリスマスの過ごし方-いつ祝う?-

“Natale con i tuoi, Pasqua con chi vuoi”
-クリスマスは家族と、イースターはお好きな人と-

イタリアにはこんなことわざがあります。イースター(復活祭)は友人や恋人と過ごしてもいいけれど、クリスマスは皆それぞれの家族と過ごしましょう、ということですね。

カトリックの総本山・バチカン市国があるだけあって、イタリアではクリスマスはとても大切な日として位置付けられています。この日ばかりは、実家から離れて暮らしている人も皆地元に戻り、家族でクリスマスをお祝いするのがイタリアの習慣です。

家族が実家に揃ったら、一緒に食事をとってクリスマスをお祝いします。ただし、家庭によって重要視する食事のタイミングがクリスマスイブのディナーである場合と、クリスマス当日のランチである場合があるのです。



クリスマスイブのディナーの場合

中部~南イタリアでは、24日のディナーでクリスマスをお祝いします。今では北イタリアでもそういう家庭が多いみたいですね。このディナーでは肉を食べてはいけないとされています。カトリックではクリスマスには奇跡が起こるといわれており、その祝福を受けるには清い体でいなければならないという考えから、前日のイブには質素な食事を取るべきとされていました。そのため、豪華なものの代表例である肉は避けて、魚中心の食事をするようになりました。また、ローマやナポリでは、友情と兄弟の契りのシンボルであるウナギを食べる習慣もあるようです。

家族みんなで美味しい魚料理を頂いたあとは、日付が変わるまで待機し、25日になった瞬間に「Buon Natale!(メリークリスマス!)」とお祝いを交わします。この際に、ちょっとしたプレゼントの交換も行われます。

クリスマス当日のランチの場合

北イタリアの習慣では、クリスマス当日のランチの方が重要とされています。伝統的なクリスマスの過ごし方は、25日の朝に教会のミサに行き、家に帰ってプレゼント交換をしてから豪華な昼食をとるというものです。昼食といっても、大抵の場合は昼の1時から夜の8時ごろまで食べ続けるので、クリスマスの日は常に何かを食べているといっても過言ではありません。アンティパスト(前菜)からドルチェまで、常に何かが食卓に提供されています。ミラノでは、ラビオリパスタを食べる伝統があり、かつてはクリスマスイブはラビオリ作りに勤しむというのが一般的な過ごし方でした。

イタリアでは、クリスマスイブのディナーはCenone(大きな夕食)、クリスマスのランチはPranzone(大きな昼食)と呼ばれており、クリスマスはたらふく食べるという意気込みが言葉からも感じられます。私の友人達も、クリスマスに実家に帰ると大抵2~3キロ太ってミラノに帰ってきます(笑)

恋人と過ごすクリスマスも良いですが、今年は実家に帰ってイタリア風クリスマスを過ごしてみるのはいかがでしょうか。



 

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